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湘南の自然な味

 

湘南の四季おりおりの地魚を口元に運びながら、地酒を嗜む。
なんでも、こう、いい所に住んでいるのだろうと、、しみじみと思うことがある。
 何せ、ここ湘南の魚達は、生シラスを、毎日のように食べているのだから、
その旨味は間違いなかろう。
「食べているところを見たことがあるのか!?」と質問されそうであるが、
仕入れした魚やら、釣った魚の腹をみれば一目瞭然。時期によっては、魚達が
エサとして食べたシラスが、パンパンにつまっていることもある程だ。
 生シラスを求めて来る方も多い。意外かも知れないが、
実は、ここ湘南に住んでいると、生シラスを好んで食べたいと願う人は、案外少ない。
自分の周りに聞いてもそうだし、しらす屋さんに聞いても地元の人は、
生シラスなる響きには、あまりそそられないらしい。
かくなる私も、断然、釜揚げシラスの方が美味いしと思うし、
それぞれ、シラス屋さんの味付けの特徴が出ていて、「釜揚げ」の方が、なんとも
粋な一品なんじゃないかなと思う。
 是非とも、湘南の自然な味として、オススメなのが、種類豊富な地魚だ。
 ちなみに、去年1年間で、小屋が取り扱った、地魚の種類は、数えてみたら、
120種類もあった。
 太平洋からは、黒潮が新鮮な海水を運んできてくれる。
相模湾は、沖縄と違って透明度が少ない、、とは誰しも思うことである。
実は、伊豆、大山山系を従える相模湾には、無数の川が流れ込んでおり、栄養分
たっぷりの山の恵みが注がれてくることを思えば、濁りが多いのもうなづける。
かくなる私も、ダイビングが大好きで、葉山あたりの海の中なんかは、海藻の森だ。
 湘南のワンランク上の楽しみ方として、、、、
「生シラス」よりも、「釜揚げシラス」
「釜揚げシラス」よりも、「湘南の地魚」
湘南の自然な味を思う存分お楽しみあれ。
小屋長

 

銀の海

 

マフラー巻いて、コートに身を包み、浜へ足を運ぶ。

それぞれの住まうところに、「海への扉」があると思う。
辻堂に生まれ育った私にとって、海浜公園のトンネルは、海への扉だ。

カラオケの画面に登場すると妙に嬉しくなったりもする扉をくぐると、
海が銀色に輝いている。海の美しさを比較すれば、湘南の海は、お世辞にも
「奇麗な海」とは言い難い。そりゃ、沖縄の海の美しさには、ほど遠い。

ただ、この時期の湘南の銀色の海は、一年の中で、一番大好きだ。
浜は、ひっそりと沈まりかえり、南風に吹かれ燃え上がる波と違い、
北風にさらされた波は、静かに、浜を叩く。

雲の切れ間から、光が射し、海面が、金色に輝き、光の筋は、
光が織りなすカーテンのようだ。自然が創り出すデザインに勝るものは、なかろう。

そろそろ、空の色が夜支度をはじめてきた。今日も、夕日と、空と富士山と、
そして、この海が、ココロに何か、そっと語りかけてくれるに違いない。

 

秘密基地

 

子供の目には良く写り、大人になると写りにくいものが沢山ある。
例えば、浜にころがる貝殻であったり、雑草の中にいるカマキリであったり。
小学校の校庭には、「涙ちゃん」なるものがあり、よくコレクションしたものだ。
いつの頃から、気の向く先が変わってしまうのだろう??
 辻堂駅に続く道は、まだ、抜けておらず、草っぱらだった。
江ノ島水族館も、その頃は、今では、考えられない程、なんだか古くさかった。
川口探検隊の影響を強く受けていたあの頃、岩屋の洞窟は、まだ封鎖されており、格好の探検スポット。
鵠沼の蓮池も、小さいながらも自然そのものだった子供の頃、
秘密基地になりそうな「物件」をよく探したものだ。
 一番のお気に入りの場所は、家の近所の材木置き場。
材木がヤグラのように組んであり、秘密基地の建設には、絶好の場所だ。
放課後、段ボールをかき集め、材木置き場に集合。
ガムテープと段ボールでヤグラの中に、秘密基地「段ボールハウス」を建設する。
必需品は、懐中電灯と銀玉鉄砲。この二つの武器があれば、映画「ランボー」よろしく無敵を感じる。
 暗がりの秘密基地の中が、懐中電灯の灯りで照らされる。
ラジオ付きの懐中電灯をもってきた奴は、ヒーローだ。自分たちだけの、大人の知らない空間。
この中で、捨て猫を見つけてきては、エサやら牛乳をあげてみたり、
捕まえてきたカマキリを闘わせてみたり。近くに大人の気配がすれば、
別に、何も悪い事をしている訳ではないけれど、通りすぎるまで、息を潜める。
誰がみてもバレバレなんだろうけれど、当の本人達は、自分たちだけしか知らない、
秘密の基地と思い込ん でいる。段ボールハウス、なんとも言えぬ、満足感が漂う。
5時のチャイムがなるまで、よく遊んだものだ。
 お店で、電話が鳴る。お客様からのご質問だ。
「あの〜、すいません、近くまで来ているんですけれど、場所が分からなくて、、、、、。」
 小屋を訪れる人々にとって、見える人には見える、ココロの中の秘密基地になってくれればと想う。
 小屋長より。



さびたチャリンコイメージ写真

錆びたチャリンコ

ちょっとさびたチャリンコをこげば、海浜公園を抜けて浜に出られる。
西に向かえばエボシ岩があり、東に向かえば、江ノ島。
 何も考えることなく通り過ぎた時間を振り返りつつ、気がつけばいつの間にやら、
134号線は、ラブホとファミレスの色遣いとなってしまっている。
なんでこうも、この街も含め、日本の多くが、
どこに行っても同じような建物で似たような色遣いなんでしょうかね、、、。優しくないというか、、、。
目立ちたがりやの色遣いが、どんどん街の色を消していってしまう。
 江ノ島小屋は、多くの宣伝を出したくはないのです。時が経てば経つほど、
風景に馴染む、生活に馴染む、小屋になって欲しいと願うばかりです。浜に転がるチャリンコのように。。

 

イチサンヨン

イチサンヨン。海沿いを走るこの道はそれぞれに顔があるんです。
茅ヶ崎、辻堂、鵠沼、江ノ島、腰越、七里ガ浜、稲村、、、、、、、
同じ海に接しているのに、雰囲気が刻々と変わっていくんです。とても素敵な街です。
 江ノ島小屋のデザインは、生まれ育ったこの地への想いから、風景になじむものを、
住まう人の観点からアイデアが生まれました。。
サイクリングロードを走れば、浜には、いくつもの地引網の小屋がひっそりと建っているんです。
いわずもがな、風景にもしっかりと馴染んで。
 浜に建つ網小屋をモチーフにした江ノ島小屋は、時間が経てば経つほど、
風景に馴染む”小屋”になることを考え、建物も”小屋”っぽく、名前も”小屋”。
ゆっくりと時間をかけながら、、、
湘南の浜の風景の一つになりたいと、地道に年を重ねてゆこうと思います。

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